導入事例
大手ゴム製造メーカー
大型ギアの焼付き・発煙を解消、生産停止を回避した「設備延命術」
ゴム製造の要「カレンダー設備」の危機。金属同士が直接ぶつかり合う過酷な摩耗を、独自の添加剤選定で解消した技術実証。
圧延カレンダー設備
3500~4500名
【お客様が抱えていた課題】現場に漂う「煙」と、設備全損の危機
ゴム製品の製造工程で主役を担う「圧延カレンダー設備」。この大型設備は、巨大なロールを低速かつ極めて高い荷重で回転させ続けるという、潤滑管理において最も過酷な条件下に置かれていました。
長年の稼働による経年劣化は深刻でした。ギアの摩耗が進行し、目視でも歯面の損傷(ピッチングやスコーリングと呼ばれる傷)が多数確認される状態。摩擦抵抗の増大により、軸受およびギアケース全体の温度が異常上昇し、現場では「発煙」まで確認されるほど事態は切迫していました。
本来であればギアの交換が最善策ですが、工場の心臓部であるこの設備を長期間止めることは、億単位の生産損失を意味します。また、旧式設備ゆえに部品調達にも時間を要し、「設備を動かし続けながら、いかにして壊滅的な故障を回避するか」という極めて困難な課題に直面していました。
【弊社の提案】「油の膜」が切れても金属を守り抜く特殊処方
弊社が現場を調査した際、使用されていた一般的な鉱物油では、現在の過酷な荷重を支えきれず、「油の膜が押しつぶされて金属同士が直接ぶつかり合う状態」に陥っていることが明らかでした。
そこで弊社は、オイルの硬さ(粘度)を変えて機械に余計な負荷をかけるのではなく、「金属同士が接触しても傷がつかないように表面を保護する」という、添加剤の機能に特化した提案を行いました。
具体的には、既存の汎用鉱物油から、強力な「極圧添加剤」を高濃度に含有した高性能ギアオイルへの切り替えです。提案のポイントは以下の通りです。
強固な「保護膜」の形成: 油の膜が押しつぶされるような強い圧力がかかっても、添加剤が金属表面に瞬時にクッションとなる膜を作り出し、金属同士の直接接触(かじり)を物理的に防ぎます。
荷重の分散と損傷抑制: すでに傷んでしまった歯面においても、この保護膜が圧力を分散させ、さらなる欠けや剥離を食い止めます。
現場適応型の選定: 設備との相性を考え、ベースとなる油の性質(粘度指数等)は維持しつつ、保護能力だけを極限まで高めた重荷重専用の製品を選択しました。
「油を替える」のではなく、「今の設備の状態に合わせて、摩耗を止める機能を追加する」。これこそが専門商社としての知見を活かした解決策です。
【その結果】数千万〜億単位の損失を回避し、設備の現役続行を実現
オイル切り替え後、数日間のモニタリングで劇的な変化が現れました。 まず、現場を悩ませていた異常な発熱がピタリと収まり、発煙も完全に解消。異音も静まり、ギアがスムーズに噛み合っていることが確認されました。
もし、このまま対策を講じずにギアが破損していたら、修理費用だけでなく、生産停止による甚大な損失が発生していたことは想像に難くありません。今回の事例は、「設備の動かし方や劣化状態に合わせた、正しいオイル選定」こそが、工場の寿命を延ばし、無駄なコストを削減する最大の武器であることを証明しています。
弊社は、カタログスペックだけでは解決できない現場のトラブルに、最適な「答え」をご提案し続けます。
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