導入事例
鉄鋼メーカー
突発停止リスクをゼロへ。大型鍛造プレスの摺動面を救った精密検証
机上の数値ではなく、現場の過酷な「熱・荷重・せん断」を再現した検証データに基づき、最適な潤滑解決策を導き出した導入事例です。
大型鍛造プレス
Problems
【お客様が抱えていた課題】〜メーカー指定品でも防げなかった摺動面の損傷〜
大型鍛造プレス設備において、スライドベッドの摺動面に「摩耗」や「むしれ」が発生していました。お客様は長年、機械メーカーが指定する標準グリースを忠実に使用されており、スペック上は十分な性能を有しているはずでした。しかし、実際の操業では想定以上の負荷がかかっており、指定品という「お墨付き」があるにもかかわらず、潤滑不良による設備ダメージが進行するという不可解な事態に直面していました。
専門家の視点: 機械メーカーの指定潤滑剤は、広範な運用を想定した「汎用的な安全性」に基づいています。しかし、大型鍛造の現場は、被削材からの強烈な放射熱と、数千トン規模の荷重が集中する極限環境です。カタログ上の数値がどれほど優れていても、実環境の「熱」と「せん断」によってグリースの構造が壊れ、基油を保持できなくなれば、金属を守ることはできません。今回のケースは、指定品の限界を超えるほど現場が過酷であったことを示唆していました。
Approach
【弊社の提案】〜実機環境を模した「独自検証テスト」による性能証明〜
弊社は、単なる油種の置き換え提案ではなく、現場の過酷な環境をラボで再現した「実機近似条件での比較テスト」を実施しました。温度、面圧、摺動速度を実機の稼働データに限りなく近づけた状態で、現行品と提案品の性能差を数値化。その結果、提案した「高性能グリース」は、現行品に比べ圧倒的に強固な潤滑膜を維持し続けることがデータで裏付けられました。
選定の根拠と検証のこだわりは以下の通りです。
過酷な条件下での「形態保持」: 熱とせん断を同時に加えた状態でも、増ちょう剤が基油をがっしりと抱え込み、グリース状を維持できるかを確認。
実機面圧での耐摩耗試験: カタログ値の数倍に及ぶ負荷をかけ、金属表面の傷の深さを精密に測定。提案品が圧倒的な保護性能を有することを証明しました。
根拠ある選定: 「数値が良いから」ではなく、「この現場の条件下で壊れないから」という、データに裏打ちされた論理的選定を行いました。
Results
【結果】〜検証データ通りの安定稼働、設備寿命の大幅な延伸へ〜
テストで導き出した性能差は、実機導入後も顕著に現れました。スライドベッドの摩耗は劇的に改善し、最も負荷のかかる工程においても理想的な潤滑状態が維持されています。カタログの数値だけを追うのではなく、現場の真のストレスを見極めた検証プロセスこそが、確実なトラブル解決への最短距離となりました。
大型設備における潤滑管理は、現場の「実態」に即した検証が不可欠です。設備環境に合わせた適切な潤滑マネジメントこそが、突発的な故障を防ぎ、中長期的なコスト最適化に直結するということを、今回のデータ検証が改めて証明しています。
本事例に関連する潤滑管理の基礎をまとめた『潤滑ガイドブック』を、下記より無料でダウンロードいただけます。
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