導入事例
大手鉄鋼メーカー
80℃の過酷な熱環境における潤滑改善。合成油への転換による軸受の延命事例
過酷な熱環境下で繰り返される突発故障。半月ごとのオイル交換でも防げなかった軸受破損を、実運転温度での粘度設計により解決しました。
ホットスクリーン
Background
背景
鉄鋼工場の製造ラインでは、焼き上がった高温材料をサイズ別に仕分ける振動ふるい機が稼働しています。材料から伝わる熱は凄まじく、減速機内のオイルは常時80℃という過酷な環境にさらされていました。
この設備では、減速機の軸受が繰り返し破損するトラブルが発生しており、そのたびに生産ラインが停止。軸受交換・復旧作業のコストと工数が現場の大きな負担となっていました。
オイルの劣化を防ぐため、現場では半月ごとにオイルを全量交換するという異例の高頻度メンテナンスを実施していました。しかしこれほど手を尽くしても軸受の破損は止まらず、突発的な設備停止が繰り返される状況が続いていました。
Problems
課題
- 半月ごとの交換でも防げない軸受破損頻繁なオイル交換にもかかわらず軸受の破損が繰り返し発生。突発停止のたびに生産ラインへの影響と高い復旧コストが課題となっていた。
- 焼けた臭いと黒いスラッジの発生わずか半月の使用でオイルに焦げたような臭気が生じ、容器底部に黒い沈殿物(スラッジ)が堆積。オイルの急速な劣化が確認された。
- 高温下での油膜切れが根本原因800rpmで高速回転する設備において、鉱物油は80℃で著しく粘度が低下。見た目の劣化より先に、運転中の油膜切れにより金属同士の摩耗が進行していた。
Approach
弊社からのご提案
現場のオイル状態と設備仕様を詳しく調査した結果、トラブルの根本原因はオイルの劣化ではなく、高温時の粘度低下による「油膜切れ」にあることが判明しました。単純に粘度グレードを上げると回転抵抗の増加や泡立ちなど別の問題を招くため、温度による粘度変化が少ない合成油への切り替えをご提案しました。
(高温で大幅に粘度低下)
(高温でも安定した油膜を維持)
- 高い粘度指数を持つ合成油を選定し、80℃の実運転温度でも現行品比約1.5倍の粘度を確保
- 熱に強い化学構造により、スラッジの発生を根本から抑制し、油路の詰まりや軸受の汚損を防止
- 泡立ちを抑える設計で、激しく動く設備内でも安定した潤滑を維持
- 切替前に既存オイルとの相溶性を確認し、安全な移行手順を踏まえた上で導入
※使用した潤滑剤の詳細(製品名・仕様)は、設備条件に応じた個別のご提案となります。お気軽にご相談ください。
Results
改善結果
Voice
お客様の声
半月でオイルを換えていても壊れるので、今回、温度による粘度の変化を数値で見せてもらい、納得して合成油に切り替えることができました。今では突発停止の不安なく、安心してラインを動かせています。
※ 本事例は実際の導入実績をもとに作成したものです。使用環境・設備条件によって効果は異なる場合があります。詳細はお気軽にご相談ください。
本事例に関連する潤滑管理の基礎をまとめた『潤滑ガイドブック』を、下記より無料でダウンロードいただけます。
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