導入事例
鉄鋼メーカー
巨大設備の停止を阻止。スクリューギアの摩耗を抑える潤滑戦略
巨大アンローダーの稼働停止リスクを「強靭な反応膜」で回避し、数億円の損失を未然に防ぐ。
アンローダー
Problems
【お客様が抱えていた課題】〜極圧・滑り条件下での油膜分断と凝着摩耗〜
鉄鋼メーカーの物流を支える巨大なアンローダー。その動力伝達を担うスクリューネジギアは、まさに工場の生命線です。万が一ここが破損すれば、原料の荷揚げがストップし、損害額は数億円にのぼるという極めてプレッシャーのかかる現場でした。
現場では、ギア部から恒常的な異常発熱が確認され、潤滑油中には「金粉」のような銅合金(砲金)の摩耗粉が大量に混じっている状態でした。
専門家の視点: スクリューネジギアは構造上、歯面同士が大きな荷重を受けながら「滑り」を伴って接触します。この「高荷重×滑り」という環境下では、通常の油膜(流体潤滑)を維持することが極めて困難です。油膜が物理的に押しつぶされることで金属接触が起こり、柔らかい砲金側が削り取られる凝着摩耗が発生していました。発熱はその摩擦エネルギーの放出であり、放置すればギアの焼き付き=設備全損へと直結する危険なサインでした。
Approach
【弊社の提案】〜物理的油膜を超えた、化学的表面保護へのシフト〜
現場調査の結果、従来の潤滑油では「粘度による膜形成」だけでは限界があると判断しました。そこで、単に硬い油(高粘度)にするのではなく、滑り潤滑に特化した高性能添加剤を配合したギアオイルへの変更を提案しました。
選定の根拠は、過酷な境界潤滑下での「化学的な保護膜形成」にあります。
極圧添加剤の最適化: 物理的な油膜が切れた瞬間に、金属表面と反応して強靭な固体潤滑膜を形成。金属同士の直接接触をナノレベルで防ぎます。
摩擦係数の低減: 滑り抵抗を抑えることで、摩擦熱の発生源そのものを抑制し、砲金の摩耗速度を劇的に遅らせます。
Results
【結果】〜摩耗粉の消失と温度低下が証明する、安定稼働の実現〜
新油への切り替え後、まず顕著に表れたのはギアボックスの温度低下でした。熱による粘度低下の悪循環が断ち切られ、潤滑状態が劇的に安定。懸念されていた「金粉(摩耗粉)」の発生も大幅に抑制され、新油交換後の更油周期を大幅に延長することに成功しました。
何より、数億円規模の損失リスクを抱えていた現場に「安心」を提供できたことが最大の成果です。目に見えるトラブルが起きてから対処するのではなく、装置のメカニズムを深く理解し、設備環境に合わせた適切な潤滑マネジメントこそが、突発的な故障を防ぎ、中長期的なコスト最適化に直結するのです。
本事例に関連する潤滑管理の基礎をまとめた『潤滑ガイドブック』を、下記より無料でダウンロードいただけます。
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