導入事例
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港湾アンローダーの走行スリップを潤滑改善で解決|大規模修繕を回避
降雨時に繰り返す走行車輪のスリップをグリース改善で完全解決。数千万円規模の大規模修繕工事を回避した港湾設備の事例です。
アンローダー
港湾アンローダーの走行スリップを潤滑改善で解決|大規模修繕を回避
顧客プロフィール
業種:港湾荷役・物流
対象設備:大型バケット式アンローダー(走行機構)
潤滑課題:降雨時の走行車輪スリップによる作業停止
導入の背景
港湾の最前線で昼夜を問わず稼働する大型バケット式アンローダーは、潮風と雨にさらされ、数十年にわたって酷使されている設備です。このお客様の現場でも、設備導入からかなりの年月が経過し、各所に経年劣化の兆候が見られていました。
そうした中で顕在化したのが、降雨時に起こる走行車輪のスリップ問題です。雨が降るたびに巨大な車輪が空転し、設備の走行が著しく鈍くなる、あるいは完全に停止してしまう事態が繰り返されていました。港の基幹的な荷役機械であるため、このトラブルは作業全体の中断につながり、経営課題となっていたのです。
直面していた課題
雨の日に走行車輪が空転し、アンローダーが動かなくなるという症状が定期的に発生していました。天候に左右される設備というのは、港湾オペレーションにおいて致命的な弱点です。
初期段階では、この原因を「設備の老朽化に伴う機械的な不具合」「走行レール自体の摩耗」と考えていました。そのため、部品の総取り替えやレール改修工事といった大規模修繕の実施を検討する段階へと進んでいたのです。こうした工事には数千万円規模の予算が必要であり、長期間の操業停止も避けられません。
相談のきっかけ
あるタイミングで、お客様は「もしかして、この問題は機械そのものではなく、潤滑に関連した現象ではないか」という仮説を立てました。そこで、工業用潤滑剤の専門家である弊社に診断・相談いただくことになったのです。
港湾設備という過酷な環境、降雨時特有の水分・塩分の影響、走行機構という特殊な用途──こうした複合的な要素が絡む現象を、弊社が現地調査・分析を実施することで、新しい視点から問題を解き明かすこととなりました。
弊社からのご提案
弊社が現場調査に入った際、焦点を当てたのは「環境条件と摩擦面の相関関係」です。スリップなどのトラブルが発生すると、一般的には機械側の精度や出力が疑われがちです。しかし、潤滑油の専門家である弊社の視点は異なります。
独自の分析により、特定の気象条件下において、既存の潤滑管理がその本来の機能を発揮できていないことを突き止めました。港湾という塩分・水分の多い環境では、一般的なグリースでは走行面への吸着性が低下し、降雨時に潤滑膜が失われやすいのです。
そこで、現在の設備状態と港湾特有の環境に完全に合致する、高付着性・高荷重対応グリースへの切り替えをご提案しました。単に硬さを変えるのではなく、金属表面への「吸着メカニズム」そのものを見直すアプローチです。
汎用グリース
高付着性
高荷重対応グリース
港湾環境では、潮風・雨水・塩分といった過酷な条件が複合的に作用します。従来のグリースでは、これらの環境下で潤滑膜が劣化しやすく、金属面が露出しやすくなっていました。高付着性グリースは、こうした条件下でも潤滑膜を保ち、走行面の保護を維持します。
改善結果
グリース切り替え後、最初の降雨時においてもスリップは一切発生せず、アンローダーは以前のようなスムーズな挙動を取り戻しました。
最大のメリットは、数千万円規模と試算されていた「部品の総取り替え」や「レール改修工事」が一切不要になったという点です。潤滑剤の選定ひとつで、設備の物理的な寿命さえも延ばせることを実証した事例となりました。
お客様の声
機械が老朽化したから仕方ないと諦めていました。潤滑で解決するとは思いもしませんでした。雨の日でも安心して操業できるようになり、心理的な負担も大きく軽くなります。
港湾荷役 設備保全ご担当者様
近畿インペリアルからのコメント
設備の不調を「機械の寿命」と決めつける前に、一度「潤滑の状態」を疑ってみてください。実は、機械的な故障に見える現象の多くが、適切な潤滑マネジメントによって解決可能です。港湾・塩害環境での走行機構、搬送ローラー、開放ギアなど、特殊環境下の設備は潤滑設計の出来・不出来で大きく性能が左右されます。弊社には、創業60年以上・累計約1,000設備の選定経験に裏打ちされた「現場ごとの最適解を導き出す診断ノウハウ」があります。どの製品を使うか以上に、「なぜその現象が起きているのか」を解析する力こそが、私たちの介在価値です。
よくある質問
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