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ウォームギアの摩耗を防ぎ、コストを最適化する適油選定

導入事例

製缶会社

ウォームギアの摩耗を防ぎ、コストを最適化する適油選定

新設ラインの昇降設備における、高価な指定油に頼らない「性能とコスト」の最適解。

製缶搬送ライン

Problems

【お客様が抱えていた課題】〜未知の設備と潤滑油の不在〜

新設された製造ラインの心臓部、昇降装置に内蔵されたウォームギア。その潤滑を担う指定オイルが廃版となり、現場は混乱に包まれていました。推奨された後継品は非常に高価であり、社内に専門知識を持つスタッフがいないため、「高いが安全な油」を選ぶか「安価だがリスクのある油」を選ぶかの二択を迫られていたのです。

プロの診断眼:ウォームギア特有の「滑り」という過酷なメカニズム 一般的な平歯車と異なり、ウォームギアは歯面同士が大きな「滑り」を伴いながら接触します。このため摩擦熱が発生しやすく、油膜が非常に薄くなりやすい境界潤滑状態に陥りやすいのが特徴です。潤滑不良は即座に金属同士の凝着(かじり)や異常摩耗を招き、最悪の場合は昇降設備の固着という致命的な故障に繋がります。

Approach

【弊社の提案】〜現場の稼働実態に基づいた論理的選定〜

私たちは単なるカタログスペックの比較ではなく、現場での実地調査を最優先しました。給油方法や頻度、実際の荷重負荷、そして何より「頻繁な更油が困難である」という物理的制約を詳細に分析。単に油種を置き換えるのではなく、設備が真に必要とする「機能」を定義し直しました。

選定の根拠としたのは、以下の3点です。

  • 極圧性の確保: 高荷重下でも油膜が押しつぶされないよう、化学的に金属表面を保護する機能を持つ成分を重視。

  • 酸化安定性の向上: 頻繁な交換が難しいため、熱による劣化を最小限に抑え、長期間性能を維持するベースオイルの選定。

  • 摩擦係数の低減: ウォームギア特有の滑り摩擦を低減し、発熱を抑えることで、エネルギーロスと摩耗の両方を抑制。

技術的考察:物理的な油膜から「化学的な吸着膜」へ 過酷な環境下では、粘度による物理的な油膜保持だけでは限界があります。そこで、金属表面に強固な化学吸着膜(境界潤滑膜)を形成する添加剤配合の油剤を選定。これにより、起動時や高負荷時でも金属接触を物理的に遮断する設計としました。

Results

【結果】〜性能を妥協しないコストダウンの実現〜

緻密な環境調査に基づき選定した最適油は、当初推奨されていた高価な後継品と比較して、大幅なコストメリットを実現しました。導入後、懸念されていた異音や異常発熱は一切見られず、現在も安定した稼働を続けています。

何より、お客様からは「なぜこの油なのか」という根拠が明確になったことで、将来的なメンテナンスへの不安が解消されたというお声をいただいております。

設備環境に合わせた適切な潤滑マネジメントこそが、突発的な故障を防ぎ、中長期的なコスト最適化に直結します。


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