導入事例
港湾物流業
港湾アンローダーの作動油を長寿命化|2年周期の交換を見直し稼働率を維持
港湾の新設アンローダーで、メーカー推奨の2年周期の作動油全交換を傾向管理で見直し、コスト削減と機会損失の回避を実現した事例です。
港湾アンローダー
港湾アンローダーの作動油を長寿命化|2年周期の交換を見直し稼働率を維持
港湾物流の要となる新設の巨大アンローダーについて、設備メーカー推奨の2年周期での作動油全交換を「傾向管理」によって見直し、交換周期の大幅な延長と稼働率の維持を実現しました。潤滑管理の専門部署が未整備で、作動油やグリースの管理基準が定まっていなかった現場に対し、オイルコンディション診断にもとづく管理体制を構築。無駄な廃棄と荷役停止を抑え、潤滑管理を「コスト」から「投資」へと転換した事例です。
目次
お客様のプロフィール
業種:港湾物流・倉庫業
対象設備:新設の巨大アンローダー(船からの荷役設備)
潤滑課題:作動油・グリースの管理基準が未確立。メーカー推奨の全交換周期によるコスト負担
導入の背景:新設アンローダーと未知の潤滑管理
港湾物流・倉庫業を展開されているお客様に、新たに導入された巨大アンローダー。船からの荷役を担うこの設備は、工場への原材料供給や物流の起点となる、決して止めてはならない最重要設備です。
ところが、導入直後の社内には潤滑管理を専門に担う部署がなく、複雑な荷役設備における作動油の適切な管理手法や、各駆動ギアに応じたグリースの選定基準が定まっていないという状況にありました。新設設備であるがゆえに、「何を基準に、いつ手を入れるべきか」の判断軸そのものが、まだ現場に蓄積されていなかったのです。
直面していた課題:2年周期の全交換が生む高コスト
特に頭を悩ませていたのが、設備メーカーによる「2年ごとの作動油全交換」という推奨指針でした。巨大なアンローダーの作動油交換には膨大な油量が必要なだけでなく、作業中は荷役を完全に停止しなければなりません。
2年ごとの全交換には、多量の新油購入費と廃油処理費がかかります。さらに、交換のために必要となる数日間の荷役停止は、港湾の稼働を直接止めるため、機会損失も極めて大きいものでした。「期間が来たから替える」という運用のまま、コストの適正化が急務となっていました。
相談のきっかけ:専門部署不在の中での体制づくり
潤滑管理の専門部署がない以上、メーカー推奨の周期に従い続けるのが安全策ではあります。しかし、その油がまだ十分に使える状態であったとしても、周期が来れば一律で廃棄することになります。「本当に交換が必要なのか」を判断する根拠が社内になく、過剰なメンテナンスになっているのではないかという懸念が残り続けていました。
そこでお客様は、単に潤滑剤を納める販売店ではなく、自社の潤滑管理を任せられるパートナーを求め、近畿インペリアルにご相談くださいました。
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近畿インペリアルは、単に潤滑剤を納入する「販売店」ではなく、お客様の「潤滑管理部門」を代行するパートナーとして、包括的なソリューションをご提案しました。あえてメーカー推奨値に依存せず、「現場の油の状態」を正しく見極めることで、無駄な廃棄と作業を最小限に抑える戦略です。
2年周期での
作動油の一律全交換
傾向管理による
状態にもとづく交換判断
- 部位別・環境別グリースの最適選定:海風・塩害・高荷重など、各駆動部がさらされる過酷な環境を精査し、耐水性・極圧性に優れたグリースをギアやベアリングごとに個別配置しました。
- 作動油の傾向管理:「期間が来たから替える」という常識を排し、定期的なオイルコンディション診断を導入。酸化劣化・水分混入・汚染粒子の推移を独自基準でモニタリングしました。
- 診断レポートの提供:「まだ使えるか」「いつ替えるべきか」を数値的根拠にもとづいて報告し、お客様が自信を持って交換見送りを判断できる体制を構築しました。
改善結果:稼働率の維持とコストの大幅削減
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管理体制の導入後、2年ごとに必要とされていた作動油の全交換周期を大幅に延長することに成功しました。高額な新油購入費と廃油処理費をカットできただけでなく、本来交換のために必要だった数日間の設備停止を回避し、港湾の稼働率を高い水準で維持しています。導入から現在に至るまで、潤滑不良に起因する設備トラブルは一件も発生していません。
潤滑のプロフェッショナルが適切な管理を行うことで、メンテナンス費用がいかに削減可能かを示す典型的な事例となりました。潤滑管理を「コスト」ではなく「利益を生む投資」へと転換した一例です。
お客様の声
潤滑管理の専門部署がない中で、「替えるべきか」を数値で示してもらえるのは大きな安心です。根拠があるからこそ自信を持って交換を見送れるようになり、止められない設備を任せられるパートナーができたと感じています。
港湾物流・倉庫業 設備ご担当者様
※上記は代表的な内容です。実際のご担当者コメントがあれば差し替えてください。
近畿インペリアルからのコメント
周期だけを基準にした「期間が来たら全交換」は、まだ使える油まで一律に廃棄してしまう過剰メンテナンスにつながりやすい運用です。酸化劣化や水分・汚染粒子の推移を定期的に診断する傾向管理に切り替えれば、油の実際の状態にもとづいて交換時期を見極められ、コストと設備停止の双方を抑えられます。創業60年以上・累計約1,000設備の選定経験から、まずは現場の油の状態を数値で把握することをお勧めします。
よくある質問
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